ゲイツ氏、ジョブズ氏との思い出を回顧--「驚くべきセンス」に感服

http://japan.cnet.com/news/offtopic/35031979/

Jobs氏が持っていたものでGates氏が欲しかったものは何か、とのRose氏の問いに対し、Gates氏は次のように答えた。「すべてはある美学に沿うものでなければならないという彼のデザインのセンスだ。彼にエンジニアリングのバックグラウンドが少なかったことは、デザインが人々を良い方向に導くことも可能だということを示している。そして、目を見張るような製品が登場した」
Gates氏は、Jobs氏に関してさらに語った。
「非常に良い意味で、Jobs氏はブランドについて知っていた。Jobs氏にはマーケティングの直感があり、それは驚くべきものだった」

名将は名将を知る、と言いますが、ビル・ゲイツの上記のような評価は、スティーブ・ジョブズの持っていたものを端的に、的確に指摘していると感じました。「エンジニアリングのバックグラウンドが少なかったこと」を、ポジティブに評価していることにも興味深いものがあります。その点についてバックグラウンドが豊富であるがゆえに、不恰好で使いにくい製品を生み出してしまっている人々や組織にとっては、かなり耳が痛いことではあると思いますが。
天才は、作り出されるものではなく生み出されるものであり、やはり、スティーブ・ジョブズは100年に1人の天才であった、ということを強く感じ、最近のアップルの迷走気味な様子も思い浮かべつつ、早世が惜しまれてなりません。