ジョブズ氏 貪欲がアップルを滅ぼすと警告

http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY201212140368.html

「失われたインタビュー2」と呼ばれるこのインタビューで、ジョブズ氏はアップルが「Mac」で利益を上げすぎたことで、同社が脆弱化し市場シェアを大幅に低下させたと不満を口にした。ジョブズ氏のこの警告は、最終的に証明されることになった。ジョブズ氏は、後継者のジョン・スカリー氏に対して、残酷と言えるほどの厳しい要求を突きつけた。ジョブズ氏は1985年、アップルの役員会に「二者択一」の決定を強いたが、役員会は最終的にスカリー氏を選択した。

歴史は繰り返す、と言いますが、上記の記事でも指摘されているように、かつてのスティーブ・ジョブズの警告が、現在のアップルにもあてはまるのではないか、ということは、的外れなものではないでしょうね。iPhoneは、とても魅力的な製品ですが、以前にはまったく太刀打ちできなかったandroid陣営のスマートフォンが、着々と性能を強化し、中にはiPhoneに匹敵し、凌駕しているかもしれないという製品も出てきています。一旦、iPhoneの勢いに陰りが見えるようになれば、業績が急降下しかつてのアップルが歩んだ道を再び歩み始める、ということも、あり得ないことではないと、私も思います。この世界は、ドッグイヤーと言われる、変化のスピードが速い世界で、全盛を誇った勝者が、あっという間に敗者へと転落してしまうということが、いとも簡単に起きるものです。
iPhoneと併存し、あるいは、それに取っても代われるような、画期的な新製品を、スティーブ・ジョブズであれば生み出すことができたかもしれませんが、果たして、今後のアップルではどうでしょうか。