http://news.toremaga.com/nation/nnews/487844.html
被告は捜査段階で殺人容疑を認める供述をしていたが、公判では全面否認する意向を示している。13日までに報道機関に宛てた手記で、「現場には行っていない。犯人じゃない」などと主張している。
長崎国際テレビが、初公判の開始時間に合わせて、約30分の特別番組を放映することになり、私がコメンテーターとして呼ばれたので、13日夜から長崎入りしています。14日は、夕方のニュース(長崎向け)にも出て、同日夜に帰京する予定です。
捜査段階で犯行を認めていた被告人が全面否認に転じた、とのことで、まずは、検察立証で、どのような証拠が提示され立証が円滑に進むのか、それに対して被告人、弁護人が効果的な反証ができるのかが注目ポイントでしょう。一般的には、自白事件ということで捜査機関が臨んでいると証拠へ見方が緩んでしまい立証に支障を来してしまうということも起きてくることがあります。冒頭陳述を含め検察立証を、まずは慎重に見る必要があるでしょう。
仮に、有罪という認定になれば、注目されるのは、求刑、判決で、死刑まで踏み込まれるかということではないかと思います。検察官が描いている構図は、ストーカーが、対象者とは無関係な、落ち度のない親族を無慈悲にも2名殺害した極めて悪質なストーカー殺人事件で、犯行を全面否認し反省の情も何ら認められず再犯の恐れが極めて大きい、というものになると予想され、求刑での死刑は十分あり得ます。そうなった場合に(あくまで有罪になれば、ですが)裁判員を含む裁判体が死刑まで踏み込むのか、その判断が大きく注目されることになるでしょう。