会田誠展を観てきました

http://www.mori.art.museum/contents/aidamakoto_main/

今月末までであったことを思い出し、今日の午前中、観てきました。
展示の中にある作品について、展示すべきでないという反対論が出ていて、それについて、先日、

会田誠展について
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20130208#1360304759

とコメントしましたが、問題となっている作品も観ることができました。
私にはわかりにくい芸術性ではありましたが、歴史や社会、人々の考えの中にある矛盾やタブー、といったものに鋭く目を向け切り込もうという意欲、メッセージ性といったことが感じられ、また、色の使い方が独創的で、話題になっていたこともあり、なかなか興味深く観て回った、という感じでした。問題の作品も、ちょっと気味悪い感じはありましたが(その意味で、18歳未満の人やこういった作品に抵抗を感じる人には予め警告して見せないというのは賢明だと思いました)、作者には作者の表現意図があるのだろう、ということは感じられ、特に残虐性や差別、暴力といったことは、私は感じませんでした。なお、刑罰法令に抵触する、という形跡は見当たりませんでした。
自らの表現の自由を主張するためには他者の表現の自由も尊重する必要がある、それが自由な社会の在り方ではないかと思うのですが、その意味で、表現の自由を敢えて制限しなければならないようなものはない、というのが観た後の率直な感想でした。
ただ、私の趣味ではないので、多分、今後、わざわざ観に行くことはないと思います(笑)。