http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130206-00000073-mai-bus_all
84年に創業したデルは、オンライン販売などで急速にパソコンの売り上げを伸ばし、01年には世界最大のメーカーに上り詰めた。しかし、その後は米ヒューレット・パッカード(HP)や中国のレノボの追い上げを許し、現在は3位に後退している。
さらに07年以降、米アップルが「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」を発売し、携帯端末が急速に普及したことでパソコン市場全体が縮小。米調査会社のIDCによると、昨年10〜12月期のデルのパソコン出荷台数は前年同期比で2割以上落ち込んでいる。
パソコンは、情報を深堀りしたり細かい作業を行う上で便利なツールですが、ここまでスマートフォンが便利になってくると、会社や学校ではパソコンを使うが個人ではスマートフォンがあれば十分、という人が、世界的にどんどん増えると思います。キーボードを使った操作がしたいと思えばワイヤレスキーボードを買えば済みますし、そもそも、ネット接続をするのに、スマートフォンと、自宅のネット回線(光ファイバーやADSLなど)を重複して維持するのが負担だと考える人はかなりいるはずで、スマートフォン1本にしぼってしまう(必要があればテザリングすれば足りる)という流れは、今後、急速に進むでしょう。
スマートフォンでは情報が見にくい、といったことになれば、選択肢としてはタブレットがあり、もうこれで十分(十分すぎる)ということになりやすいでしょう。スマートフォンかタブレットに1つ回線があれば、テザリングにより別の端末はネット接続できます。
そうなると、スマートフォン、タブレットで魅力ある製品を出さないと、ということになりますが、デルにしても、同様の苦境にあるHPにしても、完全に脱落ししてしまっていて、このままでは解体、消滅へと進みかねないと思います。
日本のメーカーも、一部の例外を除いては、スマートフォンやタブレットの世界で世界の大きな流れに乗り遅れていて、デルやHPと同じバスに乗って、このまま行ってしまう路線になる恐れが大きいと思います。厳しい状況ですね。