大阪地裁裁判官、盗撮容疑 電車でスカート内を動画撮影

http://www.asahi.com/national/update/0829/OSK201208290065.html

「どんなパンティーをはいているか知りたかった」と、容疑を認めているという。

私が司法修習生の頃や、若手検事の頃は、法律家たる者、故意犯を犯すようなことがあってはならないと、よく言われていたものでしたが、故意犯の、しかも、こういった破廉恥な犯罪を、それも裁判官が犯すようでは、何をか言わんや、ということでしょう。
こういった不祥事があると、とかく、個人の資質の問題と片付けられやすく、確かに、その点が大きく問題になるのは当然ですが、メンタルヘルスケアや職場環境、特に若手に対する教育(盗撮をした裁判官はまだ若かったようですが)、いろいろな面で行き詰まった場合の適切なケアなど、個人の資質以外に目を向けるべき点は多いでしょう。大阪地裁では、ごく最近、部総括を務める裁判官が、突然、自殺するという衝撃的な出来事も起きていて、あれも個人の問題、これも個人の問題では済まないものがあるのではないかと、個人の問題以外にも、少なくとも何かあるのではないかという疑いの目は向けて、きちんと取り組まれるべきではないか、ということを感じます。