豪雨さなかの署員結婚式、警察車両で親族誘導

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120827-00000542-yom-soci

披露宴は、午後4時半開始予定だったが、豪雨で約2時間遅れて始まった。会場は署から約1キロの位置にあり、一帯は13日午後1時10分から14日午後6時半まで避難指示が出ていた。
披露宴に向かっていた新郎の署員の親族の車両7、8台は、陥没や冠水などで道路が寸断されていたため、福岡県うきは市と日田市との県境付近で立ち往生した。同市内の筑後川で行方不明になった男性の捜索を終えた署員が夕方、携帯電話で副署長から連絡を受け、帰りがけに公用車で向かい、迂回(うかい)路を案内したという。
安部署長は、披露宴開始前から会場で待機し、新郎の上司として祝辞を述べ、酒は飲まずに約30分後に署に戻った。

記事でうかがえる具体的状況に限界がありますが、問題になり得るのは、公用車を使い親族を誘導して迂回路を案内した点と、行方不明者が出るなどしている最中に署長が披露宴に出席した点、ということになりそうですね。
最初の点については、他の業務がありながら、あるいは他の業務に比べて優先度が低いにもかかわらず、ことさら署員の親族に便宜を図ったような事情があったかどうかが問題になるように思います。署長が披露宴に出席した点は、それにより業務に支障が出るようなものであったか、仮にそのような事情がないにしても当時の状況に照らし市民に疑問や不快感を生じさせるようなものではなかったかが問題になりそうです。
私も、検察庁勤務当時、急な公務のため、招かれて祝辞を述べることになっていた会(公的な出来事に関するお祝いの会)に、急遽、欠席したことがありますが、こういう仕事をしていると、公務が優先することで不義理な事態が生じてしまうことがあります。そこは、やむを得ないと割り切って、公務に支障を来すことがないよう、後に指弾を浴びることがないよう、十分注意すべきということを感じます。