http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111223-00000002-zdn_mkt-soci
津田:クルマはモテるアイテムでなくなったというのは、本当にそうなんでしょうか? クルマは送り迎えなどでも女性にとって便利だし、経済力のある人たちにとっては、今でもステータスになると思います。
鈴木:経済力のある人はそうかもしれませんが、今の若者はちょっと違う。ネットスラングでいう「ただしイケメンに限る」じゃないですけど、「クルマに乗っているからモテる」ではなく、「モテる奴がクルマに乗っているだけ」という面も大きいですよね。
私は、昭和の終わりから平成の初めにかけて青年期を過ごしましたが、当時は、若い男性にとって、車は憧れの対象であり、異性と交際するための必須アイテムのような位置づけで、車を買い維持するために、無理をしたりアルバイトに励んだりしていたものでした。その後、車というものに対する意気込み、思い入れが低下してきて、最近では、自動車用品販売店へ行っても昔のように若者が大勢いるということもなく、コンビニ等でも車関係の雑誌もめっきり減って、隔世の感があります。中年以上を対象にしたファッション系の雑誌では、今でも、豪華な車に美人を乗せグルメ生活を送る、といった、バブル期を引きずったようなコンセプトが残存していて、変われない人たち、と微笑ましく感じることがあります(と言いつつそういう雑誌を読んでいる私も私なのですが)。
車が廃れてきた理由はいろいろとあると思いますが、そういうものにかけるお金があったら別のものに使いたいといった合理的な考え方が強くなってきたことや、インターネットが普及し人と出会ったり関係を維持したりする上で車というものの比重が大きく低下してきたことなどが、自分としては思い当たります。
こういったライフスタイルの変化というものは、現在のようなインターネットやスマートフォン、ゲームといったものの隆盛が、今後、どうなるかということを考える上でも興味深いものがあります。