日航機事故時の群馬県上野村長・黒沢丈夫さん死去

http://www.asahi.com/obituaries/update/1223/TKY201112230530.html

1965年から40年間村長。85年の日航ジャンボ機墜落事故では現場の村長として捜索や慰霊に尽力した。

黒沢氏は、戦前、海軍将校として航空隊で指揮官として活躍し、戦後は、郷里の上野村に戻り長く村長を務められていましたが、日航ジャンボ機墜落事故後は、墜落地の首長として、持てる能力、識見を縦横に発揮し、事故対応に尽力されました。黒沢氏の業績を見ていると、戦後の日本が奇跡的な復興を遂げたのが、敗戦を機に社会の様々な目立たないところに散開した有為な人材の努力の賜物であることを強く感じるとともに、偶然とはいえ、このような人物が村長を務める地で散った日航機の乗員・乗客の運命に、深く思いを致さずにはいられません。今頃、天空の彼方で、あの日、あの地に散った人々と手を取り合っておられるのではないでしょうか。その生涯に深く敬意を表し、ご冥福をお祈りします。