スティーブ・ジョブズ「第1章 子ども時代 捨てられて、選ばれる」

スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ II

スティーブ・ジョブズ II

読み始めたのですが、これだけ長いと、読んだ後の感想が希薄化してしまいそうなので、1章ごとに感想を書いて、ブログにアップロードすることにしました。とりとめのない感想になると思いますので、期待して読んだりしないでください。
第1章では、ジョブズが、シリア人でティーチングアシスタントとして働いていた父と、ドイツ系移民の子である母との間に生まれ、養子に出されて、養父母の下で生育して、ハイスクールに学ぶまでが紹介されています。
感じたのは、養父母により愛情を注がれ、決して裕福ではない中、ジョブズが環境の良くない中学校から転校するため無理をして引っ越しをするなど手厚く養育されたことや、腕の良い機械工でジョブズに「見えない部品にさえ、ちゃんと気を配っていたんだ」と言わしめるような養父の存在が、持っていた才能の開花や、その後の、細部に徹底的にこだわりぬくジョブズの仕事ぶりに、多大な影響を与えたのではないか、ということでした。近所に住んでいたエンジニア、ジョブズの性格を理解し勉強をおもしろいと感じさせてくれた先生など、身近で、良い影響を与えてくれる人々に恵まれたという幸運も手伝っていたように思います。その背景には、米国の豊かな社会、そのような社会が生んだ、厚み、余裕のある中流階級、といった存在があるということも見逃せないでしょう。
シリア人の研究者であった実父から良い素質を受け継いでいたとは思いますが、上記のような、幸運も手伝った良い環境に恵まれ、育まれたことが、ジョブズの持てる才能を次第に大きく開花させたということを、この第1章を読んで感じました。