元寇船:長崎沖で発見 全長20メートル、陶磁器片も

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111024k0000e040050000c.html?inb=yt

研究チームは最新の水中音波探査装置を用いて鷹島南岸の伊万里湾の海底図などを作製。それらを基に元寇船発見を目指した。見つかった元寇船は松浦市鷹島町神崎免の米ノ内鼻の沖合約200メートル、水深20〜25メートルの海底で、泥に埋まって横たわっていた。約1メートル掘り下げると確認できたという。船上には中国・南宋時代の陶磁器片などが散乱しており、1281年の元寇弘安の役)で沈んだ船と判定した。

こうした水中考古学には、水中で保存状態の良い遺物を発見、解明することで大きな成果を上げることができる利点がありますね。エジプトのアレキサンドリアにおける水中考古学を駆使した発掘の成果を、以前、横浜のみなとみらいで行われた展示で見たことがあり、その豊富な成果に圧倒される思いがしたことが思い出されます。
元寇についても、史実によれば、付近の海底にかなりの元の船が沈没しているはずで、中には、保存状態が悪くないものも、まだある可能性があると思われますから、さらなる解明を期待したいと思います。
うまく観光資源にも利用して、水中に埋没した状態のままで、観光船の船底から見られるとか、観光用の潜水艦で見学できるといったことにして、付近の陸上に博物館でも作ると、おもしろく、観光客も集まるでしょう。
日本が外敵に征服される一大国難を、「神風」にも助けられ、2度にわたり跳ね返した、日本史上に残る出来事に関するもので、興味は尽きません。