長崎・鷹島 元寇 最後の戦いの地 鎌倉武士、陸上で奮戦

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO38081170X10C12A1EL1P01/
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO38081170X10C12A1EL1P01/?df=2

弘安の役の日本の勝利については「暴風雨のおかげでたまたま勝てた」との説が一般的。いわゆる「神風」神話だが、果たしてそれだけなのだろうか。

実際に元軍は鎌倉武士の猛反撃と防塁に阻まれ、先遣軍の出発から2カ月以上たっても日本本土への上陸を果たせなかった。台風の季節にこれだけの間、海上にとどまっていれば、いつかは暴風雨に遭うだろう。
また元軍は暴風雨で大損害を被ったが、それで全滅したわけではない。残存部隊との激烈な戦いがあり、それに鎌倉武士が勝利したことが元軍を壊滅させた。鷹島に残る陸上戦の旧跡はそのことを如実に示している。

先日、NHKスペシャル元寇を取り上げているのを見て、改めて、あれだけの大軍(弘安の役での元軍は約14万の大軍で、これはノルマンディー上陸作戦の連合軍に匹敵する、とNHKスペシャルでも紹介されていました)を食い止め、撃退した鎌倉武士の功績には多大なものがあると感じ入りました。
戦いに勝つ上では、実力だけではなく運も味方することが必要であるものですが、そういった運を呼び込むのは、上記の記事にある、圧倒的な大軍で攻めかかってくる元軍を2か月以上も必死に食い止め足止めさせていた鎌倉武士のような努力、それを支える日頃からの研鑽、備えといったものでしょう。勝利の女神は、そういった日頃からたゆまず努力する者に微笑む、ということを、上記の記事を読んで、しみじみと感じました。
日本国家の独立と繁栄が保たれていることへの、先人の献身的な努力や犠牲を忘れずにいたいものです。我々も、国家危急の、立ち上がるべき時には立ち上がらなければならないでしょう。