WiMAXスマートフォンの狙い――ドコモLTEに対抗するKDDIの戦略商品

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KDDIの今回の取り組みで特筆されるのが、料金設定だ。EVO WiMAXについては、月額5460円のスマートフォン向け定額パケット通信料金に525円を加えるだけでWiMAXも使える戦略的な料金設定がなされているが、Wi-Fiテザリングもこの525円の範囲内で利用できるのだ。
ドコモは今年の夏モデルからスマートフォンへのWi-Fiテザリング機能の解禁に踏み切ったが、その料金は2段階定額の上限で1万395円(音声通信併用の場合)だ。KDDIは、その半分に近い料金を武器に、優良顧客を取り込もうとしているのである。
さらに、KDDIWiMAXスマートフォン展開にはもう1つの大きな狙いがある。スマートフォンの普及で激増すると予想されるデータトラフィックWiMAX網に逃がし、3G網の通信品質を確保することだ。WiMAXスマートフォンによるデータトラフィックは、テザリングに限らず、大都市圏では大半がWiMAX網に流れることになる。高速性に魅力を感じた既存ユーザーがWiMAXスマートフォンに移行すれば、その分3G網の負荷が軽減される。木下氏はこれを、「ユーザーのベネフィットとキャリアが求めている結果が一致する仕組み」と表現する。

私は、今年の4月から、HTC EVOを使うようになり、テザリングでもかなり利用していますが、ドコモ回線でのテザリングよりも通信速度が速い上、料金もドコモの半分ちょっと程度で済むメリットは大きいですね。
この記事を読んで、なるほどと思ったのですが、今後、3Gネットワークの負荷がますます高まり通信速度がソフトバンク化して低下する可能性がある中、wimaxへうまく退避しておくことで、良好で安定した通信品質を享受できる状態を確保できるというメリットはありそうです。その辺りの事情も考えながら、AUは、このサービスを大々的ではなく堅実に展開しようと考えているのかもしれません。
wimaxと3Gが併用でき、料金面でもお得という、現在のモバイルデータ通信では、トップに位置する有利なサービスと言っても過言ではないと思います。