http://www.asahi.com/national/update/0723/TKY201107230683.html
捜査関係者らによると、同課は東京地検と協議のうえ、今年2月初め、医師を容疑者として3月上旬に関係先を家宅捜索する方針を決めた。警部と元警部がこの日、携帯電話で話した記録があったほか、強制捜査の方針が元警部から同外科関係者に伝わったことを示すメモ書きも見つかったという。
随分と危ない橋を渡り無理をしているな、という印象を強く受けますね。その背景には、定年まであと数年、といった状態になった公務員の、勇退、定年後の生活へ向けた焦り、といったこともあるのではないかと推測されます。
かつては、警察でも、定年を迎えたり勇退した職員に、再就職先を斡旋し、警察組織に任せておけば老後は安泰、といった時代があったはずですが、そういった仕組みが、人々の意識の変化や経済状況の厳しさなどの中で、警察に限ったことではありませんが、徐々に、崩れてきているのではないかと思われます。自分の甲斐性で再就職先を見つけようと考えたり動くこと自体は間違ったことではありませんが、中には、方法を間違い、癒着を利用して自らの利益に結び付けようとする輩が出てくるということも、十分あり得ることでしょう。
老後は天下って豊かで安泰、といった、従来のライフプランは、今後は通用しないということを、(そういったことがかつては可能であった)様々な組織で、職員に周知徹底させ、いかに生き残って行くか、ということを各自に考えさせる、ということを、若い時からさせておくことが、今後はますます切実に必要となるのではないかという気がします。