切符でアリバイ崩し!54年後に元警察官を逮捕…1957年の米7歳女児殺害事件

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110704-00000021-sph-soci

同容疑者は「事件当日は(現場から約80キロ離れた)シカゴにいた」とアリバイを主張。壁にぶつかり、捜査は難航し、半世紀以上たっていた。
解決に導いたのは、一枚の切符。米国では、殺人など重大犯罪に時効はない。執念の捜査を続けていた捜査当局は昨年、同容疑者と事件時に交際していた女性に再接触し、身の回りを再度探すよう要請。その結果、事件当日、同容疑者が使う予定だったとみられるシカゴ行きの列車の切符を女性が発見。切符はスタンプ押印がなく未使用だったため、アリバイを覆す強力な物証となった。

事件当時、交際女性に自宅から電話をかけ、「シカゴからかけている」とウソをつくなど、隠ぺい工作をしていた容疑者は、半世紀以上を経て、報いを受けることになった。報告を真っ先に受けるべき、被害者マリアさんの両親は既に亡くなっているという。

よく、風雪に耐える捜査、ということが言われますが、この事件を見ていると、「風雪を越える捜査」というものも必要である、ということを感じますね。日本でも、殺人罪等の重大犯罪で公訴時効がなくなりましたが、風雪を越え、50年経ってもアリバイに関する捜査ができるような、それだけの捜査態勢というものがないと、単に死んだ子の年を数えているようなことになりかねません。日本でも、風雪を越えた捜査を継続できるような体制作りが必要でしょう。警察だけの問題ではなく、検察庁にも求められていることではないかと思います。