「品薄」コンビニ「変わらぬ」外食 物流方式に差、震災後“明暗”

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110320-00000007-fsi-bus_all

外食は、主に生鮮品を店舗に配送、調理・販売する業態だ。生鮮品はスーパーでも比較的、品ぞろえが保たれており、加工食品と違い、工場の稼働停止が即、品薄へと直結することもない。
物流の違いもある。外食のように生鮮品の調達だけならば市場→物流拠点→店舗と動かせばいいが、加工食品となれば、原料→製造・加工工場→物流拠点→店舗と、いくつものルートをたどるため、大規模な災害では寸断されるリスクも高くなる。
さらにコンビニは、平常時ならば効率性の高いビジネスモデルが裏目に出ている。住宅地に近い小規模店で、少量多品種の品ぞろえが高収益の源だが、「震災後の需要は“多量少品種”」(大手コンビニ)。常温、冷蔵の食品を1台で運べる特殊仕様のトラックも、特定商品を大量に運ぶのには向かず、店舗への補充が限定的になる。
外食は、小売りで品薄の主因の一つとされる「買い占め」とも無縁だ。一部、テークアウト(持ち帰り)の商品もあるが、賞味期限は当日。「食いだめできる量なんて知れている」(外食大手)。震災前と同等の在庫が確保できれば、営業は問題ないという。

コンビニには、各家庭にとっての食糧備蓄場所、という機能があるとされてきましたが、こうして見ると、外食店舗にも、物流が滞る中では、貴重な食料提供機能があるということが明らかになったと言えるでしょう。東京のように、飲食店が多い場所では、コンビニに駆け込んで買い占めるよりも、むしろ、身近にある飲食店をうまく利用して、そこで食事を取ることで、合理的、効率的に食生活を維持することができるし、そのほうが望ましくもあるということではないかと思います。
私の場合、事務所近くの「なか卯」が、24時間営業をしっかり継続し機能しているので、とても助かっています。