“偽計業務妨害罪の可能性”

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110228/k10014354571000.html

落合弁護士は、今回の試験問題の投稿について、「今回の不正行為は目に見える妨害があったわけではないが、『厳正で公平な入試』という大学側の目的の達成を妨害しているといえる。さらに、不正の結果、本来の業務ではない『調査』を大学に行わせるなどしていることから、偽計業務妨害に当たる可能性が高い」と指摘しました。また、落合弁護士は、「通信機器などを使って外部とやり取りをしたことが疑われる点や、試験時間中に不特定多数の人が目にすることができるインターネット上に問題とその解答が掲載された点など、通常のカンニングと違って、広がりや影響が大きい。大学の調査だけでは、投稿者の特定やどのくらいの規模で関与があったのかなど、真相の解明は難しく、捜査機関へ協力を求めた今回の大学の対応は理解できる」と話しています。

先ほどの、午後7時のNHKニュースの際に出たコメントより、サイトのニュースの上記のコメントのほうが、より詳しいですね。
映像や文章では出ていませんが、今日の夕方、NHKの取材を受けた際には、こういった手法で不正行為を行うことは、複数で協力し電子機器の取り扱いに手馴れていればそれほど難しいことではないことや、例えば韓国では既に数年前に大きな問題になり逮捕者まで出ているにもかかわらず特段の対策を講じずにきた日本の大学側の対応にもかなりの甘さがあったのではないかということも指摘しました。大学関係者には、ITの疎い人もかなりいるようですが、そういった疎さが、ITを邪悪な目的で使用する者を跳梁跋扈させることにつながっている可能性もあり、早急な対応策の構築が求められていると言えるでしょう。
グーグルの創業者が、「邪悪になるな」ということをモットーにしていることが、なぜか思い出されました。