「力士はカネでどうにでもなる」暴力団関係者の「常識」

http://www.asahi.com/national/update/0203/TKY201102030259.html

のめり込んだ末に数百万円負ける客もいる。「何とかならないか」と胴元側に泣きついてくる。ここから八百長の仕掛けが始まる。暴力団関係者が、日頃から手なずけている力士に、客を居酒屋などで引き合わせる。客が力士に「あすは勝ってくれよ」「必ず負けろよ」と頼む。聞き入れてくれたら数十万円出す、と約束する。「簡単に応じる力士は少なくない」と暴力団関係者は話す。
一方で、別の暴力団関係者は「現役の力士からは『賭博と関係なく八百長を行うこともある』と聞いた」という。負け越しの危機に直面した力士が、地位陥落を免れるため対戦相手に負けるよう頼む。そんなことが珍しくない、と懇意の力士は明かしたという。

報道されているメールを読むと、上記の記事であがっている八百長のうち、地位陥落を免れるためといった理由で行ったものではないかと推測させるものがありますね。しかし、より重大、深刻なのは、もう一つのほうの、暴力団関係者と結託した八百長でしょう。こちらは、その重大性、深刻性故に、メールでのやり取りといった証拠は残っていない(そもそも、そういう証拠が残るような方法はとられない)ものと思われます。
こういった、八百長が日常的に横行する興行を、NHKのような公共放送が放映し続けるべきかということになれば、肯定するのは難しいでしょう。今まで、嘘に嘘を重ね、ないと言い張ってきたことが、実はあったと実証され、もっと早く来るべきであった破局が、遅まきながらやってきたということを強く感じます。