http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/25/news044.html
携帯キャリア各社は、もしSIMカード内蔵のiPhoneが実現すれば、Appleはより大きな影響力を持つことになり、顧客は今や一般的となっている2年間のサービス契約を結ぶ代わりに、携帯キャリアをより容易かつ頻繁に切り替えられるようになる、と懸念している。現在は携帯キャリアがSIMカードを提供して携帯端末をアクティベートしており、SIMカードに顧客情報が集約されている。もしiPhoneがSIMカードとともにAppleから直接提供されることになれば、顧客がより短期のサービス契約を申し込み携帯キャリアを気軽に切り替えるようになる可能性が考えられるほか、AppleがMVNO(仮想移動体通信事業者)として振る舞うようになる可能性も考えられる。
FTの11月18日付の報道によると、数社の携帯キャリアがAppleに対し、もしiPhoneにSIMカードを内蔵するのであれば、iPhoneに販売奨励金を出すのを打ち切るかもしれないと警告したという。
こういった動きは、今後の動向を占う上で重要でしょうね。日本でも、ソフトバンクの通信品質に不満を持つ人は多く、日本通信が、simフリーのiPhoneをsimカード付きで販売することになりましたが、良い製品を、良好な通信と併せて使いたいと思うのは自然の流れであり、長期的には、通信キャリアの抵抗を排除しつつ、端末の利用者が、通信キャリアを自由に、気軽に選べる方向で進むことは間違いないでしょう。そうなった場合の、メーカー、通信キャリアの新たなビジネスモデルということも、今後、徐々に模索され確立されて行くことになると思われます。
当面、来年に発売されるであろうiPhone5を、ソフトバンクを通じて入手するか、何らかの方法でsimフリーのものを入手してドコモ(あるいは日本通信)のsimカードで使うのか、悩ましいところですが、こういう悩ましさは楽しいものでもあります。