前田容疑者、押収FD起訴後入手…検察構図と相違 焦り改ざんか
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100925-OYO1T00558.htm?from=top
FDは昨年5月26日、元係長・上村勉被告(41)(公判中)宅の家宅捜索で特捜部が押収した。
検察関係者によると、上村被告の取り調べは刑事部から応援で派遣された検事が担当。FDはこの検事の執務室に保管されていたが、同7月4日に村木元局長と上村被告が起訴された後、前田容疑者が引き継いだ。
何とも間抜けな話ですね。
この種の知能犯事件で検察庁が独自捜査を行うと、押収した証拠品について、物読み表(ぶつよみひょう)というものを作成し、検事、副検事や検察事務官が、手分けして証拠品を見分し、気が付いたこと、今後の参考になりそうなことを、物読み表に書き込んで(現在はパソコンが使われているかもしれませんが)、捜査チーム内部で配布し、参考にするものです。主任検事であれば、そういった資料に目を通し、重要な証拠品については自ら目を通し、少なくとも、誰かに指示して確認作業を行わせておく必要があり、そういった作業を怠ったまま起訴するなど、本来、あってはならないことでしょう。
上記の記事を前提にすれば、起訴後までそういった作業を怠り、起訴後になってこの重大な問題に気付いた可能性が高く、お粗末極まりない捜査と言えると思います。こういった捜査の基本もできない検事を、エースとか割り屋などと言っておだてて増長させてきた検察組織の罪は重く、また、組織自体のレベルの低さということも、次第に露呈されてきていると言えるように思います。