振興銀の調査委員、全員辞任=取締役が人選に異論

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201006/2010060401036&rel=y&g=pol

調査委は顧問弁護士と同じ法律事務所の弁護士2人を加えた3人で構成されていた。先月27日の金融庁の一部業務停止命令を受け、行内の聞き取り調査に着手した。
しかし、同行の取締役が調査委の人選について「顧問弁護士では、世間は純然たる第三者と考えない。調査報告をまとめてもその信頼度は低い」と問題視。顧問弁護士は「法律に従って調べるため、委員長就任に問題はない」と強調していたが、辞任を決断したという。

いつ顧問契約を締結したかにもよりますが、一連の不祥事が起きる前から顧問の地位にあったのであれば、こういった事態になったことについて、少なくとも道義的責任が生じる可能性もあって、調査を行ってもその結果の客観性、信頼性に影響が出る可能性はあるでしょうね。
そもそも、今日は警視庁による捜索も入ったということですが、本格的に刑事事件として立件されているような状況の下、強制的な調査権限もない弁護士程度が調査と称してその辺をうろうろしていても、邪魔になるだけで何の益もないのではないかという気がします。捜索で様々な証拠資料が一切合財持っていかれてしまったはずで、調査しようにも調査にならないでしょう。