http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010031002000055.html
同省によると、二月五日の羽田発福岡行き17便で、外国人機長が出発前、チーフ格の客室乗務員が風邪で十分に声が出せないことに気付き、緊急時の乗客誘導などに問題があると判断して交代を求めた。
しかし、事態を知った西久保社長と井手会長は「乗務に問題はない。なぜ飛ばない」と運航を命令。機長が拒否すると、自宅にいた別の機長を呼び出し、客室乗務員も交代せずに運航を強行した。同社は、命令を拒否した機長は「判断力に欠ける」として契約を即日解除した。
航空法は機長に乗員への指揮権を与えている。同社の運航規定でも機長に安全管理上の権限があり、機長の判断が最優先される。同社は「国からの厳重注意を真摯(しんし)に受け止め、安全運航につなげたい」とコメントした。
こういうことが起きるようでは、現場で、これは安全上問題がある、といったことがあっても、現場の人間が言い出さなくなって(解雇されてしまうようでは言い出せなくなるでしょう)、重大な事故にもつながりかねないでしょう。
元々、スカイマークでは、過去に修理すべき機体を修理しないまま飛ばしていたり、といった「前科」もあり、利益偏重、安全軽視という体質が改まらず現在に至っている、それが、こういった不祥事として噴出したのではないかという印象を強く受けるものがあります。
業績は好調のようですが、安いからといってこういった航空会社の航空機に乗るリスク、1つしかない命を預けるに足りるのかということは、利用者としてよく考えておいたほうが良さそうです。