http://www.asahi.com/business/update/0222/TKY201002220098.html
文書は、ワシントン事務所の成果として、リコール問題で「(同社にとって)有利な結果」を得たと指摘。特に、「カムリや、レクサスESのリコール問題では1億ドル以上を節約」と明記している。
トヨタは07年9月に、フロアマットにアクセルが引っかかる恐れがあるとして、主力車種の「カムリ」と高級車「レクサスES350」の一部、計約5万5千台をリコールしている。このリコールが比較的軽く済んだことを指しているものとみられる。
ただ、その後、09年9月末発表のリコールは、カムリやレクサスES350を含め7車種約380万台に上った。
アメリカ人の正義感をかき立てるには十分すぎる情報であり、来る公聴会はかなり荒れたものになるかもしれませんね。こういった報道が出ること自体に、アメリカで、この問題やトヨタがどのように見られているかということがうかがわれ、興味深いものがあります。
これで想起されるのは、欠陥対策に掛かる費用と事故が発生した場合の損害賠償額とを天秤にかけ欠陥対策を講じないまま事故が起きたら損害賠償したほうが安く済むとしてそのまま販売を続けた、有名なフォード・ピント事件で、この事件は、ジーン・ハックマンが欠陥車を告発する弁護士役を演じ日本では「訴訟」という題名で封切られた映画のモデルにもなっています。トヨタは、そういうことはしない企業というイメージを、おそらくアメリカでは持たれていたはずで、それだけに、こういった報道がされるというだけでも、イメージダウンには計り知れないものがありそうです。