JR羽越線脱線:3人を書類送検 県警「突風の予測できた」 事故調と別見解 /山形

http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20091222ddlk06040077000c.html

捜査本部は、JRの勤務要領や指示の在り方などについて、JR関係者や専門家など100人以上から聞き取り捜査した。その結果、指令室長は気象状況の把握と活用を常日ごろ、指令員に指導すべき点を怠ったと、また、総括指令長と指令長は、当日の気象状況を把握し、速度規制の措置を講ずべき点を怠ったと判断。当日の山形地方気象台の警報を十分認識していれば、突風の可能性も予測できたと結論付けた。捜査には延べ1458日、2万2751人の捜査員を投入した。

天候、特に、突風という一種の異常気象に関する予見可能性ですから、認定にはかなり困難が伴うことが容易に予想されますね。予見可能性があったという専門家がいても、その一方で、予見は不可能、困難であったという専門家も、こういったケースでは必ず出てくるもので、特に、予見可能性のハードルが民事以上に高い刑事の分野においては、起訴、有罪にはいくつもの高いハードルが待ち受けているでしょう。
この記事を読んで、かつての洞爺丸事故や、最近の富士山における片山右京氏及びスタッフの遭難事故のことを思いました。