松本清張生誕100年『週刊 松本清張』編集長、郷原宏さんに聞く(上)(下)

「腹の立つことが多かったが、作品の素晴らしさに負けた」
http://www.j-cast.com/motto/shop/msc_interview01.html
「清張は自分に厳しく、読者に誠実な作家だった」
http://www.j-cast.com/motto/shop/msc_interview02.html

自分に厳しく、読者に誠実な作家でした。森村誠一が「人間清張は好きになれないけれど、作品は大好きです。作家は作品で評価されるべき」と言っていましたが、私も同感です。

昔、高校の課題で、松本清張が世に出るまでを自ら語った

半生の記 (新潮文庫)

半生の記 (新潮文庫)

を読み感想文を書きましたが、長く、日の当たらない状態で生活を続けた、その半生こそが、世に出た後に一気に花開いたということを強烈に感じたことが思い出されます。人間、どういう状況にあっても希望を捨てず地道に勉強を続けなければならない、と感じました。どういう経緯で課題に出されたのか覚えていませんが、課題に出した教師も、今後、大学へ進学し社会に出て、良いことも悪いこともある長い人生を歩もうとしている生徒達に、そういったことを学んでほしくて課題にしたのかもしれません。
上記の記事でも、なかなか難しい人間であったことが語られていますが、その作品は魅力的であり、だからこそ、今なお読み継がれ、映画やドラマでも繰り返し取り上げられているのでしょう。いずれ、時間が取れるようになったら、すべての作品は無理であっても、主要な作品は網羅的に読んでみたいと思っている作家の1人です。