坂の上の雲 第1部―NHKスペシャルドラマ・ガイド (教養・文化シリーズ)

今月下旬から、遂に放映が開始されますが、ざっと読んでみて、どういうドラマになるのかがわかりました。亡くなった脚本家の野沢尚氏による「脚本家のことば」も掲載されていて、そこに示されたこの作品に向けた意気込みとその後の死を思うと、この作品を手がけたことが、やはり、かなりの負担になったのではないかと思わずにはいられませんでした。坂の上の雲では、日露戦争の勝利へ向け精魂を傾けた陸軍大将児玉源太郎が、戦後間もなく亡くなりますが、なぜかそのことが思い出されました。

坂の上の雲』〜脚本家の言葉〜 [ドラマ]
http://nozawahisashi.blog.so-net.ne.jp/2009-11-03

あらすじの中で、東郷平八郎が、「決断は一瞬じゃっどん、正しい決断をもとめるなら、その準備に何年、何十年とかかる。」と語る場面があって(132ページ)、読むもの、検討するものを多く抱えて凹みそうになる自分にとって教訓になる言葉であると感じ入りました。
今月下旬に、日弁連の業務改革シンポジウムで松山へ行く予定なので、坂の上の雲ゆかりの地も、可能な範囲内で訪ねてみたいと考えています。