<結婚式場>向かいで葬儀やめて 東京・新宿区を提訴

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091027-00000057-mai-soci

訴えによると、結婚式場は83年オープン。高田馬場駅に近い利便性や聖堂風の建物が人気を呼び、営業利益は年5億円以上で経営状態は良好という。区は07年、道を挟んだ西側に区民施設の建設を通知、その後、葬儀も行えるホールの設置を伝えた。同社が抗議し、東京簡裁の調停までもつれ込んだが、5月に調停不成立となった。
区によると、施設は区役所の出張所と区民が交流する地域センターで、区民は地下1階の多目的ホール(58平方メートル、定員39人)を葬儀場として利用できる。11月に完成、来年2月開所の見通し。
同社は「結婚式と葬儀は時間帯が重なる。参列者が新郎新婦を祝っているのに、向かいに喪服姿の弔問客が出入りしていたら、おめでたい気持ちに水を差す」と主張。

こういった広い意味での相隣関係の難しさということを象徴するような紛争ですね。
私は、考え方が普通ではない面があるので、結婚式をやっている目の前で葬式をやっていても、幸せと不幸せが隣り合わせであることを象徴するようで人生を感じさせるな、などとその深い意味を考えたりするほうですが、普通の人はそうは思わず、特に結婚式のほうは葬式を嫌がるのが普通でしょう。
これが民間対民間の話であれば、葬式のほうにも事情や都合があるのでは、と思いますが、本件では、葬式のほうが(それ専用ではないとはいえ)新宿区営の施設であり、民業を圧迫しないように、もっと何とかならなかったものかと、率直に疑問を感じざるを得ません。