弁護士かたり拘置所侵入=偽バッジ着用し組長面会−30歳男を逮捕、起訴

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2009072200237

逮捕容疑は4月1日、実在する弁護士に成り済まし、面会申込書を偽造。東京拘置所に拘置中の指定暴力団極東会系暴力団組長に接見。3日、同様の手法で同組組員に面会しようとした疑い。

同課によると、偽造弁護士バッジを身に着け、大阪弁護士会所属の弁護士名や登録番号を申込書に記入。バッジはインターネットで買ったという。

そもそも、今時、バッジで本人確認を行う、ということが、確認として不十分で時代遅れと言うしかありません。聞いた話では、弁護士が、事務員にバッジを付けさせ接見に行かせた、という不祥事も過去にはあったということです(それで建造物侵入罪で検挙されたとは聞きませんでしたが)。
弁護士バッジは、毎年、相当数(私が聞いた話では少なくとも数十個)が紛失されていて、過去にはネットオークションに本物が出品されたこともあり、また、偽物のバッジもその気になれば簡単に作れます。拘置所等でも、バッジをしげしげと見る職員はいませんから、それらしい偽物を付けていても通ってしまう可能性は極めて高いでしょう。
弁護士バッジは、付けて自慢したい人などのための飾りとして残し、それでの身分確認はせず、既に導入されている写真入りの身分証明書携帯を義務付け、それにより厳重に身分確認するということを徹底しないと、今後、弁護士のふりをして裁判所、検察庁、警察等へ入り込んで建物を爆破するとか、様々な犯罪が発生する危険性が高いまま放置されることになってしまうでしょう。