救急センター調査 救命存続へ 抜本的改善が急務

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090524-00000005-maip-soci

救命救急センター重篤な救急患者の搬送依頼を原則としてすべて受諾することになっている。センター以外の病院が人手不足などを理由に入院が必要な患者の受け入れを断るケースが増えているため、最終的にセンターに搬送が集中しているとみられる。その結果、今年3月には、鳥取大病院でセンターの常勤医全員が過酷な泊まり勤務を理由に辞職するなど、センター自体の存続が危ぶまれるようになっている。
瀬戸際の救急体制を維持する処方せんとして、東京大病院救急部での勤務経験がある中島勧・東大政策ビジョン研究センター准教授(医療政策)は「現在、急患を積極的に受け入れている施設に、限られた人や金を集約させる施策が必要」と提案する。

私も、医師ほどではありませんが、慢性的に忙しい状態で仕事をして20年ほどになりますが、休みを取らず働きづめに働くという状態を続けていると、いくら元気であっても、徐々に疲弊してきて、体調を良好には維持できなくなり、集中力も落ち仕事の能率が確実に下がってくるということは実感しています。その意味で、適度に休むことは、健康を維持し質の高い仕事をする上でも大切なことで、担当する医師に忍従を強いている現状の救命救急体制は、早急かつ抜本的な改善が必要でしょう。
本ブログでも、以前から何度か述べていますが、お金のために仕事をしているわけではないとしても、お金というものは、悪い側面だけでなく、良い意味でも人を惹きつけるもので、思い切って税金を投入するなどして、救命救急医療従事者に好待遇で報いることで、まずは人のボリュームを厚くし、疲弊の連鎖を断ち切ることが必要ではないかと思います。