「iPhone」1000台で働く形はこう変わった ベリングポイント、導入半年

http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMIT1d000013032009&landing=Next
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMIT1d000013032009&cp=2

iPhoneは、ExcelPowerpointなどのデータを操作するには不十分な環境である。これらの業務文書は内容確認に使える程度で、マイクロSDなどのリムーバブルメディアにも対応しないためデータを抜き出すことも容易にできない。また、アプリケーションの追加も「App Store」からのダウンロードに限定されており、危険性があるアプリを社員が勝手にインストールすることもできない。これが、むしろセキュアな環境を実現しているというのだ。
iPhone導入を検討した時点で、最後まで対抗馬として残ったのはNTTドコモが提供するカナダRIM製の「BlackBerry」だった。BlackBerryは欧米企業での普及が示すとおり、機能や管理面では優れた点が多い。だが、データを端末から持ち出せることで起こる危険性のほか、自らサーバーを構築する必要があること、管理者を配置しなくてはならないことなど、コスト増につながる要因もある。
バックオフィスの人員が限定されている企業においては、これらは大きな負担だ。マイクロソフトの「Windows Mobile」搭載スマートフォンも、Windowsアプリケーションの利用が可能という利点はあるが、あらゆるソフトを入手できることは、危険性を高めることの裏返しともいえる。
「言い方は悪いが、iPhoneの中途半端ともいえる機能が、セキュリティーの面ではプラスに働き、管理コストの削減にもつながっている」(杉山統括リーダー)というわけだ。

iphoneの活用例が紹介されていて、iphone利用者としても興味深いものがありますが、機能が限られているから逆に安全、とされている点がおもしろいですね。私も、メールの添付ファイルで送られてきたドキュメント(ワード、エクセルな)を、出先とか移動中に素早く目を通すことがありますが、素早く目を通せればそれで十分で、それ以上の何らかの作業をするのであれば、どこかでPCに向かって、ということで対応しています。指でタッチしながら素早く操作しサクサクとした感じで使える、というのがiphoneの大きな魅力でしょう。
小さなものに多くの機能を盛り込んで、ということを狙うのではなく、小さなものは小さいなりに活用し、そのためには機能もメリハリをつけ、あまり多くのものを盛り込みすぎない、ということが必要なのでしょう。これは、人間の生き方とか組織の在り方など、いろいろなところに通じるものがあるようにも感じました。