六本木ヒルズ近くに刃物男「派遣切り」と叫び振り回す

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081231-00000502-san-soci

男が刃物を持ったまま向かってきたため、署員は1発威嚇発砲し、刃物を落とした男を取り押さえ、銃刀法違反(所持)と公務執行妨害の現行犯で逮捕した。

容疑者は洋包丁(刃渡り16センチ)を所持していた。洋包丁を振り回し、「派遣切り」と叫んでいたという。けが人はなかった。

六本木ヒルズ周辺は高層の建物が多いので、威嚇発砲する際にも注意して発砲しないと、二次被害が生じかねないでしょうね。
それはともかく、現状のような閉塞感がある社会情勢では、特有の事件が起きる可能性があり、注意が必要と思います。私が危険性を感じるのは、上記のような自暴自棄の犯罪(通り魔、無差別殺傷を含む)のほか、右翼・民族系の活動家等による、派遣切りをしている大会社、貸し渋っている銀行、無策な官公庁などの組織や幹部に対するテロ事件、そういった組織や人々を対象とした立てこもり事件です。例えば、5・15事件や2・26事件のような事件が発生した背景にも、不景気や貧困、それに対する国民の強い不満があり、そういった不満を一種のばねにして事件が起きたという経緯がありました。内閣支持率が20パーセント前後で低迷し、先が見えず、閉塞感がある今は、警備公安的には非常に危険な時期であり、関係当局は厳重な警戒を怠るべきではないでしょう。