テレビ電話を使った接見

最近、弁護士がテレビ電話を使った接見ができるようになっていて、東京弁護士会の機関誌で紹介されていたので、利用してみようと思い、昨日の夕方、初めて利用してみました。
あらかじめ日時を指定して申し込んでおき、申し込んでいた場所である東京地検の記録閲覧室脇にあるブースから、東京拘置所内にいる被告人と、制限時間の20分、話しました。
テレビ電話なので、ややコマが粗い面はあるものの、相互の画像を見ながら話ができ、電話の声だけの場合よりも親密感、接近感といったものがあって、なかなか良いと思いました。
記録を提示しながら、といったことは困難ですが、「こういう資料があるよ」程度で示すことは可能で、工夫次第で、出向いての接見にかなり近い効果は出せるのではないか、と思いました。双方が同じ記録を持っていれば、記録の中のどこを話題にしているかは告げればわかりますから、こういった電話接見でも記録を使いつつの意思疎通は可能でしょう。
まだ利用者が多くないようで、私と一緒に電話接見をしている弁護士はいませんでしたが、席が3つほど(だったと思います)ある、その間に完全な衝立等はなく声が抜けるので、複数の弁護士が同時に利用する場合は、やややりにくそうな気がしました。時間の制限(20分)もあるので、この電話接見だけで接見を済ませてしまう、というのは無理であり、何回かに1回程度、うまく利用する、というのが現実的ではないかという感想を持ちました。
とはいえ、簡単に利用できるので、興味ある弁護士は利用してみると良いと思います。