接見渋滞

http://d.hatena.ne.jp/okumuraosaka/20110606#1307323816

被疑者国選弁護制度もでき、被疑者段階で弁護人がつくケースが大きく増えているため、こうした渋滞が生じているのでしょうね。
警察署の中でも、最も古いタイプ(今ではかなり少なくなっていますが)では、接見室が1つしかなく、しかも、それがものすごく狭くて、弁護人が1人入ればやっと、という状態です。その後に建築された警察署では、徐々に接見室の状態が改善されてきますが、まだ1室しかない(新しい警察署では複数の接見室が設けられるようになっていますが)ところも多く、弁護士が2人、3人と同じ時間帯に接見に来ると、場合によっては1時間どころか2時間、3時間と待つことにもなってしまいます。警察によっては、留置係が機転を利かせて、予め連絡してきた弁護士に、来る時間やかかる時間を聞き、事実上、調整しているところもあるようですが、弁護士も、予定通りに警察へ行けるとも限らず調整もなかなか難しいのは事実でしょう。
対策としては、当面は、上記のエントリーで取り上げられている文書にあるように、接見に行った弁護士相互で融通し合いつつ、接見室を増設するしかありませんが、警察署内のスペースも限られていて、そこもなかなか難しいものはあります。
韓国で行われているようなインターネットのビデオチャット機能を使った接見や、既にごく一部で行われている電話接見を、さらに拡充するということも積極的に検討、実施する必要があるでしょう。