http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080328-00000111-jij-soci
この日で証拠調べが終わり、4月25日の次回公判で双方が弁論を行い結審、早ければ夏前に判決の見通し。
堀江被告の元秘書は弁護側証人として出廷。元取締役宮内亮治被告(40)=一審実刑=らから不正を伝えられたとされた会議について、スケジュール表に記載がないことを理由に、当日に会議の予定はなかったと証言した。
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080116#1200442719
で、早期結審の可能性についてコメントしましたが、2月に初公判で、上記の通り4月に結審ですから、かなり迅速な審理ということは言えるでしょう。判決結果について、軽々に予測はできませんが、裁判所が無罪という心証を抱いているのであれば、検察官にそれなりの反証を求めそうなもので、そういった形跡がないということは、有罪、無罪という点では被告人側にとってかなり厳しい状況ではないか、と思います。
有罪の判断が維持された場合、問題は執行猶予がつくかどうかですが、被告人、弁護人側の情状面に関する立証状況はよくわからないものの、控訴審を含め、さしたる立証が行われた形跡もなく、あとは、高裁が全証拠に照らしどのように判断するか、ということでしょう。ここでも、あくまで推測ですが、最近のこの種経済事件における厳罰化の傾向から見て、やはり被告人側にとって厳しい状況ではないか、と思わざるを得ません。
上記の「元秘書」の証言は、会議の予定がなかった、ということで、会議そのものがなかった、ということを立証したいということと思われますが、予定外で会議が開かれる、ということは、よくあることであり、これで無罪、ということにはなりにくいでしょう。
完全に検察ペースのまま終わりつつある、典型的な控訴審、という印象を受けます。