番記者が見た変化 気さくさ消え余裕失う 参謀役なく孤独な首相

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008032602098441.html

就任後半年がたち、記者団の質問に立って答える時の様子は大きく変わった。就任当初は、設定された時刻通りに姿を現し、冗談を飛ばして番記者を笑わせていた。今は遅刻が常態化。冗談が減ったのに反比例し、気に入らない質問は「愚問」と切って捨てる。いらついていることがはっきり分かることも増えた。明らかに余裕がなくなっている。

余裕なく不機嫌そうに、記者に答える姿を見ていると、この首相も、もう先はないな、終わったな、と思います。今夏の洞爺湖サミットまで政権が保てるかどうかも、かなり危ういでしょう。
今の政治状況を見ていると、ちょっと政治家になってみました、といった、即席、小物の政治家が群がり現れて、建設的な議論も、政治家に必要な駆け引き、取引も満足にできず、もめ事がもめ事として、ただ延々と続くだけ、という状態に陥っているように思います。たいした実力がなくても、誰でも即席政治家になれる、その意味では良い時代なのかもしれませんが、その程度の政治家が指導力を発揮できるはずもなく、結果もとても期待できそうにありません。こうして、日本という国家は、徐々に衰亡し、二流国家、三流国家へと転落して行くのだろうと思います。