ドラマ「SP」最終回

昨夜が最終回でした。

(以下、ネタバレ注意)

首相が若かりし政治家の当時、演説中に襲いかかり通りがかりの夫婦を刺殺した犯人が、実は、政治家とその秘書から「自作自演」の襲撃事件を依頼されていたもので(おそらく、同情を引き人気を取るために)、その復讐を出所後に行う、という結末でしたが、そういった自作自演が、上記のような2名殺害事件の捜査、公判で明るみに出なかった(出ていれば首相にはなれないでしょう)ということには、観ていて疑問を感じました。何らかの見返りと引き換えに、そのことを明るみに出さず、黙って有罪判決を受け刑に服した、ということなのかもしれませんが、そうであれば、出所後に復讐に走る、というのも唐突で、その辺が、観ていて気になりました。
そもそも、自作自演の単なる襲撃事件(殺傷行為に及ぶことなく取り押さえられることを想定)が、予期せぬ、予定外の殺害事件に発展してしまったのは、依頼した首相側の問題ではなく、多分に偶発的な事情によるものであり(その場における被害者夫婦の動きなど)、そのあたりを恨んで首相への復讐に走る、というのも、やや不自然の感は拭えないような気もします。
こういう気になり方をするので、日頃、この種のドラマは観ないことにしている、という面もあるのですが。
最後に、真の意味での裏切り者が主人公のごく身近にいたのでは、という終わり方をしたのは、非常におもしろく、よく考えられている、という印象を受けました。
今後の続編に期待したいと思います。