http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008012102081073.html
おいしい生ビールの注(つ)ぎ方を究め続けて四十年余り。東京・銀座にある創業七十年余りの老舗ビアホール「ライオン銀座七丁目店」で、「ビール注ぎ名人」の異名を持つ副支配人の海老原清さん(60)が定年退職を迎え、二十日、常連客から花束が贈られた。はにかんだ笑みを浮かべる海老原さんに、ジョッキを高く掲げた客から「ありがとう」の声が飛んだ。
今後は週三回ほどパートで出勤し、ビールを注ぐ傍ら後輩を指導する。これまでで最もうれしかったのは、海老原さんのビールを飲んだお客さんのひと言だったという。「明日からまた、仕事をがんばれるな」
一芸に秀でる、ということの意義、価値、やりがい、といったことを感じさせるニュースですね。ビールを注ぐ、ということは、口で言うほど簡単ではなく、注ぎ方によっては、うまくもまずくもなる、というのは、よくわかります。
仕事の上でのやりがいは、お金に見出そうとされがちですが、必ずしもそういうものではない、といったことも改めて強く感じられます。