同僚の持病知らず殴り死なせる…会社員逮捕

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_11/t2007112806_all.html

沼津署によると、2人はもともと仲が良く、けんかの後に男は男性の患部に湿布を張り、男性は普段通り仕事をして帰宅。翌朝、近くに住む姉が男性宅を訪れ死んでいるのを見つけた。
当初は病死とみられたが、司法解剖の結果、男性の肩の動脈瘤(りゅう)が、殴られて破裂したことが原因と判明した。2人とも病気のことを知らなかったという。

刑法の教科書の、因果関係の箇所で、講学事例として出てきそうな事件ですが、現在の実務上における因果関係の考え方によれば、因果関係は肯定されることになるでしょう。ただ、不幸な側面はあり、そこは、情状面で考慮する、ということにはなってくるものと思われます。
思いがけない重大な結果を招く場合もありますから、暴力行為には及ばないよう、十分注意が必要という印象を改めて受ける事件です。