<無罪判決>広島の3人放火殺人で 「自白、信用性低い」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071128-00000026-mai-soci

被告は自白し、裁判所は自白調書を証拠採用したが、公判で起訴事実を否認。弁護側は「証拠は自白調書のみで証拠価値はない」と無罪を主張し、調書の信用性が争点となっていた。
最高裁によると、78年以降、1審(再審を除く)で死刑求刑されながら無罪判決が出たのは3件目という。

証拠関係の詳細がわからず、また、今後、控訴、上告される可能性が高いため、この判決に対する評価は軽々に行えませんが、捜査機関における取調べ能力、真相解明能力の低下や、裁判員制度開始が迫る中で、自白の任意性や信用性に関する裁判所の見方がより厳しくなっていることなど、種々の変化が大きく影響しているのではないか、という印象を強く受けます。
捜査機関自体に、今、捜査全般が重大な岐路に差し掛かり、変革が強く求められている、過去の成功体験に酔いしれ安住している状況ではない、という正しい認識、理解が必要でしょう。

「笑っている真犯人がいる」 否認に転じた被告 広島
http://www.asahi.com/national/update/1128/OSK200711280048.html