- 作者: 高松宮妃喜久子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/01
- メディア: 文庫
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先年、惜しくも逝去された高松宮妃殿下による回想録です。まだ読めていなかったので、海外滞在中に少しずつ読んで、読み終えました。
高松宮だけでなく、早くに逝去された秩父宮に関する回想など、身近にいた者でなければ知り得ないエピソードが次々と明らかにされています。秩父宮については、2・26事件の際の動きに不審な点がある、決起した将校と通謀していたのではないか、といった疑惑が語られることがありますが、高松宮妃殿下はこれを強く否定していて、印象的でした。
徐々に遠くなる「昭和」を思い起こさせる1冊であると思いました。