漆間警察庁長官、暴力団壊滅に向け武器庫摘発の徹底を指示

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070424i312.htm

警察庁漆間巌長官は、長崎市長の射殺事件や東京都町田市で起きた立てこもり事件など、暴力団による拳銃使用が相次いでいることについて「市民生活に大きな不安と脅威を与えている。決して許してはならない」と述べ、暴力団の壊滅に向けた戦略的な対策を行うよう指示した。

今、

イタリア・マフィア (ちくま新書)

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を読んでいて、間もなく読み終わりますが、イタリアにおけるマフィア対策で、何が有効だったか、と言うと、マフィア内部で「改心者」を見つけ出し、証言させ、その証言によって中枢にいる大幹部を摘発することで組織に壊滅的打撃を与える、ということであったことがよくわかります。改心にあたっては、様々な手法がとられているはずで、その中には刑事免責や減刑、といった手段も含まれているはずです。
警察庁長官が「戦略的な対策」と言う、その「戦略」が何を意味しているのかはよくわかりませんが、現行の法令の範囲内では、自ずと限界があるのは事実でしょう。
独禁法改正による、自白による課徴金減免制度が極めて有効に機能しつつあることが報道でも指摘されていますが、組織犯罪対策全般について、欧米でも既に採用されている、上記のような手法の積極的な導入ということも、真剣に検討されるべきだと思います。