ファーウェイがAndroidを使い続けるより、独自OSを作るほうがデメリットが大きいとGoogleが米政府へ説得か

ファーウェイがAndroidを使い続けるより、独自OSを作るほうがデメリットが大きいとGoogleが米政府へ説得か | ギズモード・ジャパン

どうやらGoogleは、米商務省の関係者などへ、もしもHuaweiに対するAndroidのライセンス剥奪が続き、勝手にオープンソースベースでAndroidもどきなOSを作られたりすれば、そのバグが大量に発生して、かえってセキュアでないスマートフォンが世界に蔓延しかねないと抗議。結局のところは、これは米政府が懸念するセキュリティ上のリスクを全般的に高める結果を招いてしまうので、当面のHuaweiに対する3か月間のライセンス提供期間を延長するないしはライセンス剥奪措置の撤回を認めるよう、関係者へ申し入れたと伝えられていますね。

HUAWEIAndroid陣営の中にある限り、Android陣営が服すべきコントロールに服さざるを得ませんから、そのコントロールから脱して「トラを野に放つ」ような状態が、いかに危険なものかということを、Googleは言いたいのでしょう。私もそれは感じます。

悪というものは(HUAWEIが悪とは思いませんが、悪者扱いされていますので、ここでは一応、悪とします)、コントロールできるものであればコントロール内に置くことが、社会にとってメリットがあることが少なくありません。例えば、かつての日本における暴力団対策も、徹底的に取り締まってマフィア化させるのではなく、適当に警察と暴力団が折りあいながら、とんでもない反社会的な組織にしなかったという面がありました。筋目正しい(?)暴力団組織が統制を取りつつ存在することで、警察が把握できない正体不明な組織を排除できた面もありました。HUAWEI問題や上記のように報じられているGoogleの対応に、それと似たものを感じます。