中絶一部禁止法は「合憲」 米連邦最高裁が判決

http://www.asahi.com/international/update/0419/TKY200704190057.html

「中絶一部禁止法」は、03年にブッシュ大統領が署名し成立したが、連邦地裁、控訴裁レベルで「違憲の疑いがある」として効力を一時停止する命令が相次いだ。このため、同法は実際に適用されず、最高裁に判断が委ねられていた。

今回の判決には、06年に変わった最高裁判事の構成が反映された。00年の判決時に多数意見に加わっていた中道派のオコーナー判事が06年に引退、後任にブッシュ政権が指名した保守派のアリート氏が加わったことで、今回は5対4で「合憲」の多数意見となった。

この問題は、アメリカの世論を二分するものですが、上記の通り、最高裁の構成が徐々に保守派優位に変化してきた影響が出てきた、ということでしょう。
次期大統領に、引き続き共和党出身者が就くか、民主党が奪還するかによって、今後の最高裁も大きく影響を受けることになるでしょう。
この辺が、日本の最高裁とは異なる、アメリ最高裁のダイナミックな点でもあり、危うい点でもあるように思います。