4月になり、異動した知人等から、徐々に、挨拶状が送られてくるようになりました。中には、私が検察庁を辞めるまでに指導する機会があった人から、特捜部勤務になった旨の、張り切った感じの添書付きのものもあって、読みながら、私自身にも検察庁という組織や自分自身の将来に大きな夢や希望を抱いて張り切っていた時があったな、と、やや昔が懐かしい気分になりました。
それぞれ環境が変わり、張り切っている人もいれば、沈んだ気分になっている人もいて、人それぞれだと思いますが、沈んだ気分になっている人も、何から何まで悪いことばかり、ということはないはずなので、どこかで楽しみや希望を見出し、前向きに頑張っていただきたいものだと思います。
張り切っている人も(上記の特捜部に配属されたような人は典型ですが)、人間は、良い時ほど足元を大きくすくわれがちなものなので、自重自戒の気持ちを忘れず、謙虚に頑張っていただきたいものだと思います。
私のような、しがない弁護士は、年度が変わっても、新年を迎えても、特に何も変わりはなく、淡々、粛々と、地味に生きて行くだけです。