<証拠改ざん>前特捜部長の大坪被告ら保釈 4カ月ぶり

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110129-00000050-mai-soci

2人は同日、各1500万円の保釈保証金を納め、昨年10月1日の逮捕から約4カ月ぶりに保釈された。2人は裁判で無罪を主張する方針。

報道から予想される証拠構造は、検察官が、前田元検事の供述を中心に、物証や他の検察庁関係者の供述により裏付けられているという立証を予定しているのに対し、元特捜部長、副部長側は、前田元検事の供述を真っ向から否定し、関係者の供述の信用性も争い、例えば元副部長が綴っていたとされる捜査日誌等の物証でも反証する、といったものでしょう。
既に、検察官、弁護人双方から証明予定事実が出て、提出予定の証拠も、おそらく、ほぼ出揃い、争点も明確化されているものと予想され、裁判所としても、罪証隠滅の懸念は残るものの、保釈保証金を高め(1500万円というのは、社会的影響が大きいとはいえ、この種事件としてはかなり高額な部類と思います)に設定して、保釈を許可したものではないかと推測されます。
検察庁という、本来、厳正に犯罪を取り締まるべき役所、その中でも、エリートが集まり、肩で風を切り裁判官も弁護士も馬鹿にしながら好き勝手にストーリーを描き刑事司法を壟断してきた特捜部の中で、犯罪が行われたと検察庁が主張し、そうではないと元特捜部長、副部長が全面的に争うという、日本どころか、世界の犯罪史上、類を見ない特異な事件となっていて、映画やドラマどころではない、見せ場満載の劇場型公判になることは間違いないでしょう。