防衛相発言に米国抗議 「同盟に悪影響危惧」

http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007012701000445.html

イラクへの米軍増派を決めた大統領が国内外で批判にさらされている時期だけに、同盟国である日本の防衛相発言を深刻に受け止めたとみられる。

DVD硫黄島:地獄の36日間」を観ていて思ったのは、この戦闘に、多大な犠牲を払うだけの価値があった、と思う(思いたい)一方で、本当にそれだけの価値、意味があったのか、という疑問、悔恨の気持ちが、今なお当時の米軍関係者の心に重くのしかかっている、ということでした。映画「硫黄島からの手紙」などの硫黄島関連の映画が、米国でもこれだけ注目されているのは、イラク問題を重ねて見ている人が多いからこそではないかと思います。次の大統領選挙が次第に迫る中で、米国内でも、イラク問題に関し、ブッシュ政権は厳しく批判され、それも一因となって、先日の中間選挙では民主党が大勝した、という事実もあり、ブッシュ政権は次第に追い込まれていると言って良いと思います。
こういう中で、日本が、いつまでもブッシュべったりの「プードル」状態では、国際的にも、また、米国内からも、その見識を疑われるだけでなく、次期大統領に民主党出身者が就任したり、共和党出身者が就いてもブッシュ政権とは一線を引く(特にイラク問題などで)状況になった際に、かえって同盟関係に深刻な亀裂が生じる可能性が高いと思います。
日本政府関係者としても、ブッシュ政権や米国内の動向をよく見ながら、何が日本の国益にとってプラスになるか、ということをよく考えて行動すべきであり、先がないブッシュ政権の最後の悪あがきのおつきあいをすべきではないと思います。