漫然運転で死亡事故の現職警官に罰金刑

http://response.jp/issue/2006/0520/article82186_1.html

巡査長は事故当日は非番で、北九州市内にある実家に向かう途中だった。事故が起きた県道の制限速度は50km/hだったが、ここを80‐90km/hで。しかも脇見をするなど漫然運転の状態で進行していた。また、被害者2人は泥酔に近い状態だったとみられ、横断歩道のない場所を漫然と横断していたとみられていた。

小倉簡裁は「2人が死亡した事案であり、略式手続き不相当だ」と判断。地裁での正式な公判手続きに移行させていた。

被害者側にも落ち度はあったようですが、過失が認定され、しかも2名もの人命が失われて、罰金50万円で済んでしまう、というのは、いかにも軽いでしょう。禁錮以上の刑に処せられると失職する、ということが相当考慮されているものと推測されますが、ここまで軽くしてしまうと、一般人との刑の均衡が大きく崩れる恐れがあります。
検察、裁判所が結託して、警察官の重大交通死亡事故を著しく軽く片付けた、という印象を拭いきれませんね。