車発進で相手負傷、差し戻し審で正当防衛認め無罪

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060503-00000301-yom-soci&kz=soci

判決によると、男性被告は、2002年5月4日夕、山梨県中道町(現・甲府市)の国道で妻子を乗せて乗用車を運転中、約20台のオートバイの集団にあおられ、先に行くよう促したところ、ドアミラーをけられるなどした。オートバイは停車した車を取り囲み、うち1人の30歳代の男性が運転席の横に回り込み、首をつかむなどしたため、男性被告は車を発進させ、車体にしがみついた男性を振り落とすなどして重傷を負わせた。

詳しい状況がわかりませんが、上記から見て、正当防衛か過剰防衛かが争われたのではないかと思います。おそらく、罰金20万円にした差し戻し前の1審は、過剰防衛を認定し、状況を考慮して罰金に落としたのでしょう。
微妙な事案だったと言えると思いますが、被害者側の悪質性、落ち度が重大であり、こういった事件で、妻子とともに取り囲まれてしまっていた被告人の立場に思いを致さず、起訴猶予にせす起訴してしまうような検察官の見識のなさも指摘されるべきでしょう。