南野法務大臣

明日の内閣改造で、法務大臣は交代ということになるでしょう。今日の朝日新聞で、「閣僚通信簿」という記事がありましたが、南野法務大臣は、完全な「落第点」でしたね。学生なら、再度、同じ学年をやり直す必要がありますが、もう一度法務大臣をやり直してほしいと思っている人は、おそらく皆無でしょう。
私が、直接話を聞いたことがある法務大臣で、今でも印象に残っているのは、私が検事に任官した平成元年4月の時点で法務大臣であった高辻正己氏です。
任官した検事を招いた法務大臣主催の昼食会が、霞ヶ関法曹会館で行われた際、高辻法務大臣が挨拶に立たれて、重みがありつつも淡々とした口調で、新任検事を励ます、非常にわかりやすく心に残ることを言われたことが思い出されます。
内閣法制局長官最高裁判事法務大臣を歴任した高辻氏のような人材はなかなか得難いと思いますが、日本国における法の支配に重要な役割を果たす法務大臣には、国民が納得できる優秀な人材を任命してほしいものだと思います。