関東大震災後:警察署長の朝鮮人保護を記した回顧録発見

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050703k0000m040137000c.html

大川署長は「その話は根も葉もないデマ」と断言。「保護した朝鮮人の所持品検査をしたが、小刀一つなかった。収容後も従順で、握り飯に感謝し涙を流している。一度警察の手を離れたら、たちまち全部虐殺されてしまう。収容人員が増えても方針は変わらない」と譲らなかった。

各所で虐殺事件が発生している中でのことであり、極めて緊迫した状況であったことは容易に推察できます。
戦前の警察というと、とかく負の側面に目が行きがちですが、この署長のように、自らの危険も顧みず、職務を全うして人命保護に努めた警察官がいたことは、記憶にとどめられるべきでしょう。